『邯鄲〔かんたん〕』

《主な場面》

このストーリー・・・・現代・今でも私達はこのような夢を見ます。ましてや心に余裕のない現代では夢への逃避もあるでしよう。そういう意味ではわれわれ現代人にこそ「邯鄲の枕」が必要なのかもしれません。
場面の転換・・・・・言う事なし!見事なものです。

《雑感》

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▽登場人物  <シテ> 盧生

            《面》 “邯鄲男”

その昔、蜀の国の盧生が、ぼんやりと生きてきた過去の人生を悔い、楚の国の羊飛山〔ようひさん〕にいる名僧の元で修行をしようと思い立って旅立ち、その途中で、邯鄲の里のあばら家に一夜の宿を借りる。

そこの女主人が貸してくれた“仙人の枕”で仮寝をした盧生は、自分が王位に就いて栄耀栄華を極める夢を見て・・・。     
すると勅使がやつて来て、楚の国の王位が譲られたと語り、驚く盧生を輿に乗せて、宮殿に到着する。
廷臣が盧生にむ、不老長寿の霊酒をささげる。盧生は童舞を見ながら、自らも喜びの舞を舞う。いつしか五十年の栄華も終わり、宮殿も臣下も、皆消える。
はっと目覚めると、そこは邯鄲のあばら家。女主人が「粟のご飯が炊けましたよ」と言っている。茫然と起き上がった盧生は、「50年間の栄華の人生と思ったのは、一炊(一睡)の間の夢だったことに気が付く。この世の人生とは、『夢のようなもの』と悟った盧生は、「邯鄲の枕」こそ、わが人生の師であると感謝して、晴れやかな気持ちで故郷へと帰っていく。

《主な場面》

仏道を願う旅の青年・盧生。傘をさして出る特殊演出の場面。
▽見どころ
旅の寝台はたちまち宮殿となつて、盧生は50年の栄華と歓楽をのびのびと舞い尽くす。
未来を夢見る仙人の枕の不思議。
帝位を譲られた盧生は勅使とともに王宮への道を行く。
舞台上の“大道具”は少ない能ですが、この『邯鄲』には、“一畳台”が置かれ、その上だけで、夢の中で王様となった盧生が栄耀栄華に酔いしれる、晴やかな舞を披露します。夢だった!とわかった時の展開がインバクトあります。

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能曲目解説

《主なあらすじ》