能曲目解説

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鑑賞ポイント解説

▽主な場面

❑「藤戸」

▽あらすじ

うららかな春の日。源頼朝の家臣・佐々木盛綱(ワキ)が、藤戸の戦において、馬で海を渡り手柄を立てた功績として備前国児島を賜り、現地に赴く。訴訟のある者は申し出るようにと触れを出します。

そこへ、さめざめと泣きながら老女(シテ)が現れ、わが子を海に沈沈められた恨みを述べます。盛綱はその言葉を制し、訴えを退けようとしますが、せめて弔って欲しいと嘆く母の心を不憫に思い、やがて観念し、その詳細を語って聞かせる。

実は馬で海を渡り手柄を立てる事が出来たのは、こ の土地の男から浅瀬を教えられたからで、その時盛綱は口封じのために男を殺していたのであった。老女が男の母だったと知った盛綱は、弔いを約束して 老女を自宅へ帰す。

法要を行っていると、亡者となった浦の男の霊(後シテ)が現れ、命を奪われ沈められた有り様を生々しく再現し、恨みの余り、水底の悪龍の水神となったものの、遂には弔いの功徳によって成仏して行きます。
▽登場人物 

●前シテ  藤戸の漁師の老母    

●後シテ 藤戸の漁師の亡霊

○ワキ  佐々木三郎盛綱    ○ワキツレ  盛綱の家臣

○アイ  盛綱の下人 

▽面  ❒前シテ 深井 ❒後シテ 痩男

▽分類  四番目物、執心男物

▽形式  複式夢幻能
前シテ 漁師の母が盛綱にせまる
後シテ:漁師の霊
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